CrossSenseSearch のバックアップソース(No.4)

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Cross-Sense Search は,ひとびとのもつ感覚情報に基づいて,ウェブ検索および情報フィルタリングを可能とする仕組みです.

検索結果のアイテムや,掲示板やレビューサイトのアイテムなどから感覚情報を抽出し,ユーザが把握しやすいように可視化します.また,ユーザが興味を持つ感覚情報により結果の並び変えやフィルタリングを行うことで,必要な情報を効果的に探すことが可能となります.

[[Rerank-By-Example]]は,検索結果のランキングをユーザの興味語によりダイナミックに変更できるようにするものであり,このプロジェクトと深く関連しています.

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*概要 [#f98cef5d]

GoogleやYahoo!などにより,ウェブ上の膨大な情報が収集及びインデックス化されており,そのデータに即座にアクセスすることができるようになっています.しかし,GoogleやYahoo!が提供する検索サービスはユーザにとって十分なものと言えるでしょうか?

例えば,下記のような検索を行おうと思った場合,ユーザはクエリを作ることは容易ではありません.
-東京で周囲が寂しすぎずうるさすぎないホテルを探して予約したい
-味を重視した日本酒のレビューを探したい

静かなホテルの検索だけであれば単純に「東京 ホテル 静か」と検索すればいいかもしれません.ただ,本当にそれで十分な検索を得ることができるでしょうか?

Cross Sense Search は,こうした点に五感を利用することで検索を支援しようというものです.

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現実世界においてひとが行動する際,人々は多くの感覚を得,そして様々に考え,BlogやCGMなどに情報発信していきます.その発信されたテキストの中に,「静かな」とか「苦味が」とか「バラの香りのような」などのように五感に関する情報が含まれていると我々は考えています.~
こうしたウェブ上に蓄積される五感情報を,ウェブ検索の際に抽出および集約し,仮想的な感覚としてユーザに提示します.ユーザはその仮想的な感覚情報に基づき,検索結果を再ランキングすることで,自分の得たい情報に基づく検索が可能となります.

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*Publications [#p21d182d]

-中村聡史,山本岳洋,田中克己: ページ中の感覚情報を利用したウェブ検索支援, 情報処理学会研究会 ヒューマンコンピュータインタラクション(2008-HCI123MUS75), pp.111-116, 2008年5月.